こころを動かす文章術

おいしい文章のつくり方

「やっと書けたーーーーーー!」と、書き上げた渾身の記事を、勢いのまま投稿していませんか?

“読まれる”文章づくりに大切なことは、実は“書くこと”よりも“書いたあと”。今日は、文章を書いたあとにわたしがこっそりしている“あること”について記事にしています。

文章は、ひと晩寝かせておいしくなる。

結論からいうと、書き上げた記事をすぐに投稿するなんてことはもってのほか。最低でもひと晩は寝かせることです。みんなだいすきなカレーと同じように、文章も時間をかけて寝かせることでじわじわと深みが出ておいしくなるのです。

そうはいっても、おいておくだけで勝手においしくなるなんてことはありません。ひと晩寝かせてから、あらためて記事を読み直して、文章をよりよくする工程が必要です。これを「推敲(すいこう)」といいます。

推敲するときのわたしの視点は、誤字脱字や文法の誤りだけでなく、全体の構成や表現などを含め、自分の伝えたいメッセージが一番伝わるようになっているかです。場合によっては、この推敲の段階で、記事を大きく書き換えたこともありますし、ボツにしたこともあります。

なぜひと晩寝かせるのか?

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書いている状態というのは、一種の興奮状態です。なので、自分の感情が前に出て、ひとりよがりな文章になりがち。でも、ハイテンションな状態ではそれにすら気づけないのです。

おそらく誰しもが、夜中にしたツイートが翌朝には恥ずかしすぎて消したくなったり、夜に好きな人に送ったLINEを翌朝見て「うわああああああなんかくせえええええ」ってなったりした経験があると思うのですが、まさにそれ(わたしはよくやらかします)。

世に出す前に、ひと晩寝かせることで、冷静な自分で、全体を見つめ直すことができるのです。

たとえばわたしも・・・

実際にわたしも、日頃から文章を「寝かせる」工程を大切にしています。たとえば今書いているこの記事も。noteの執筆を毎朝のルーティンにしているので、朝には書き終えてしまうのですが、投稿はあえて夜にしています。朝に書き上げた文章を、半日寝かせて推敲をするためです。

また、「ここぞ」の記事を書くときは、ひと晩といわず、ふた晩でも、何晩でも寝かせて、推敲を繰り返します。

例えば、「泣くほど笑った」と反響の大きかったこの記事は、これまで投稿してきた記事の中ではもっとも推敲を繰り返したものです。


とにかく勢いとノリと深夜のテンションで書き上げ、達成感に包まれてひとまず眠りについたのですが、
翌朝読み返したら、なんと全くおもしろくなかったのです。自分でも引くほどスベっていました。

気を取り直しまして、全体の構成を大きく変更して、ほぼ書き直し

もうひと晩寝かせて微調整をしてから投稿したおかげで、たくさんの反響をいただけました。

24時間、いつ読まれてもおもしろいか?

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推敲は、俯瞰をして文章を見つめなおす大切な工程です。そして、そのタイミングを変えればいろんな「読まれるシチュエーション」を想定した文章づくりができます。

たとえば、

朝に読んでもおもしろいか?
夜に読んでもおもしろいか?
通勤時間に読んでもおもしろいか?
お昼休みに読んでもおもしろいか?
疲れているときに読んでもおもしろいか?
凹んでいるときに読んでもおもしろいか?…

…こんな風に「いろんな自分」で読んでみること。

「おもしろく読めるか」には、わからないところはないか、誤解をうむような表現はないか、サクッと読むには重たすぎないか、不快な表現はないかなどいろんな要素が含まれています。

いろんなシチュエーションを想定して、微調整を繰り返すことで記事の精度があがっていき、「いつ」「だれが」「どんな場所で」「どんな気持ちで」読んでも、“読まれる“文章に近づいていきます。

これがわたしがしている“おいしい”文章のつくり方。ぜひ実践してみてください。

追伸:
わたしはカレーライスよりもハヤシライス派です。