健康で文化的な最低限度の生活~現役ソーシャルワーカーに語らせて(第4話)~





前回のおさらい。

健康で文化的な最低限度の生活~現役ソーシャルワーカーに語らせて(第3話)~

「助けて」と言えないお母さん。

今日は、生活保護を受給するシングルマザーと、その6歳の子の2人世帯にスポットがあてられていました。就職活動をしても不採用続き。サイズが合わなくなった、子どもの靴を買い替えてあげることもできません。焦りと、責任感の強い性格から、「仕事が決まった」とケースワーカーに嘘をついて、関わりを絶ってしまいます。

 

そんな彼女には、バリバリ働くキャリアウーマンの過去がありました。出産を機に仕事をあきらめたこと、元夫からDVを受けことで、自分が理想としていたものとは程遠い未来を歩んでいたのです。

 

担当ケースワーカーは、そんな彼女に対して「全国のお母さんみんなが頑張っている。つらいのはあなただけじゃない。きちんと計画をたてて求職活動をしましょう。あなたには頑張って欲しいんです!」と激励します。

 

こらえきれずに部屋を飛び出した彼女が向かった先はトイレ。高層階の窓ガラスをあけて、下をのぞきこむ彼女をケースワーカーが見つけ、間一髪、声をかけたのでした。

 

彼女は言います、

「わたしは生活保護をもらうような人間なんかじゃないんです」と。

 

焦り、イライラはいつしか我が子に向くようになり、些細なことで怒鳴り散らすようになりました。

上司のアドバイスを受けた担当ケースワーカーは、彼女に精神科の受診を勧めます。診断はうつ病。DVや就労にかかる焦りから、うつ病を患っていた彼女は、いつ命を絶ってもおかしくない精神状態にありました。

 

お母さんが欲しかった言葉。

彼女の心を動かしたのは、担当ケースワーカーからの「自分は頑張っているお母さんも好きだったけど、頑張らないお母さんも好きだった。だって、一緒にいられる時間が増えるから。もう頑張らないで欲しい」、という言葉でした。頑張り続けないといけない、そう思っていた彼女は、「頑張らなくていい」の言葉に心救われたのでした。

 

子ども福祉を考えます。

わたしは病院に勤務をするソーシャルワーカーです。子どもの貧困問題や、虐待案件にも、よく関わる立場です。貧困と虐待は非常に密接に関係しています。虐待の背景には、”不安定さ”が隠れていることがとても多いのです。その”不安定さ”には、経済的な面での不安定さだとか、人間関係の面での不安定さ、精神面での不安定さ、さまざまな側面を含みます。

 

深刻なのは経済問題。病院の医療費すら支払うことができず、どんどん未払いの医療費がかさんでいくお母さんがいます。お産費用すら支払えないままのお母さんもいます。本来なら、厳しく取り立てて、すぐにでも回収すべきところですが、わたしはどうしてもその先の生活を考えてしまいます。

 

もし、わたしがこの医療費をお母さんから回収したら、お子さんのおむつが買えなくなるかも、栄養のある食事が摂れなくなるかも・・・、そんなことを考えるんです。買えないだけならまだしも、イライラ・焦りが子どもに向いたら・・・そんな心配もあり、気を配って関わるようにしています。

 

特に、お産の段階で経済的問題が表面化している場合には、市役所や児童相談所と早期に関わりをもってサポートしていくので、ちらっと行政に生活状況を尋ねて、医療費を催促しても問題なさそうかアドバイスをもらうこともあります。長い目で、親子の福祉(しあわせ)のために、根気強く関わっています。”わたしはあなたの味方”そんな思いで関わっているのです。

福祉の最前線にいます。

頑張ること・我慢することが当たり前のような世の中です。なかなか「助けて欲しい」と言えない人は本当に多いです。わたしはいままで本当にたくさんの人生に関わらせていただきました。お金がなくて健診を1度も受けずに家で子どもを産んだ人もいます。お金がなくて数十円だけを握りしめて受診に来た人もいます。検査費用をまかなうために家中の家電を売ってお金をつくって受診に来た人もいます。

 

なんでそんな風になっちゃうの?って思ってしまいますけど、本当に「言えない」んですよね。まさか自分が…とか、情けない…とか、いろんな気持ちを抱えて、みんな必死に生きています。

 

でも、それも長くは続きません。結局は身体を壊して、たどり着く先が病院なんです。病院の相談員として働いて感じるのは、病院こそが福祉の最前線だなとということです。どうにもこうにも行かなくなった人が最後の砦としてたどり着くさきは病院。そんな状況にいる当事者たちにとって、相談員ってどんな存在なんだろう。なんだか、責任感と使命感で、ぐっと背筋が伸びました。

 

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